<南水北調>5年で21万人が立ち退きへ、受験ハンデなどで優遇―河南省

Record China    2008年12月9日(火) 9時6分

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8日、中国北方の水不足を補うため水資源豊かな南方から水を引く「南水北調プロジェクト」で、河南省では5年間で21万人以上の立ち退きが必要であることが明らかになった。写真は「南水北調」中央ルート河南区間の工事現場。

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2008年12月8日、中国北方の水不足を補うため水資源豊かな南方から引水する「南水北調プロジェクト」で、河南省では5年間で21万人以上の立ち退きが必要であることが明らかになった。中国経済週刊が伝えた。

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河南省政府移民弁公室の郭貴明(グオ・グイミン)副処長によると、立ち退きが必要なのは同省淅川県の丹江口ダム地区。5年以内に21万1000人が立ち退きを余儀なくされる。長江支流である漢江の丹江口ダムから北上する「中央ルート」は、河南、河北、湖北、天津、北京の5省・市を通過するが、計40万2000人が立ち退きを迫られ、うち河南省が最多を占める。

同省南水北調弁公室の王樹山(ワン・シューシャン)主任は、「気持ちよく移転してもらうため、最大限の優遇策を講じた」と話す。移転後5年間は中高生の受験で5―10点の“ハンデ”を与え、手続きに掛かる費用も格安にする。移転先も今より環境が良い場所が前提で、元の村や自治体を維持できるよう配慮する。20年間は毎年600元(約8400円)の手当も支給されるという。(翻訳・編集/NN)

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