2008年12月15日、華西都市報は経営悪化に苦しむ米自動車メーカー買収に向け、中国企業が動きを見せていることを報じた。

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今月7日、中国の大手自動車メーカー・奇瑞汽車は中国輸出入銀行から100億元（約1320億円）の資金調達を実施した。この資金は同社の海外進出戦略のために用いられることが発表されており、ある専門家はクライスラーを買収する可能性が高いとコメントしている。

また先日、中国自動車メーカー・長安集団がフォードからボルボブランドを買収する協議を進めていると報道された。この報道に同社は「あらゆる可能性が存在する」とコメント、買収に含みを持たせた。中国自動車工業協会所属のある専門家はボルボ買収には300億元（約3960億円）以上もの巨額の資金が必要となるが、その先進的技術は魅力的で長安集団の国際進出にとって極めて重要な価値があるとコメントしている。

世界的な経済危機は自動車業界に大きな打撃を与えており、急成長を続けていた中国市場も減速傾向にある。一方で企業買収にはまたとない好機であることも事実で、資金的に余裕がありながらもブランド力と技術力に欠ける中国企業にとって買収は魅力的な選択となっている。（翻訳・編集/KT）