Record China 2008年12月19日(金) 19時12分
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18日、全国の出稼ぎ労働者「農民工」のうち6%にあたる780万人が、このほどの金融危機の影響を受けた失業によって帰郷を余儀なくされ、その再就職問題が浮き彫りになっている。写真は08年12月、故郷の重慶市に戻った出稼ぎ労働者たち。
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2008年12月18日、故郷を離れて各地へ出稼ぎに出ている農民出身の労働者「農民工」は全国に1億3000万人いると見られるが、うち6%にあたる780万人が、このほどの金融危機の影響を受けた失業によって帰郷を余儀なくされ、その再就職問題が浮き彫りになっていると伝えられた。ニュースサイト・東方ネットの報道。
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中国人力資源・社会保障部は11月初旬、農民工の主要な出稼ぎ先である沿海地域と、彼らの主要な出身地である内陸地域で調査を行った。その結果について、ある職員は「毎年、年末になると出稼ぎを切り上げて帰郷する農民工が多い。今年は例年より若干多い程度で、報道されているような『帰郷ラッシュ』ではない」としている。
同部では、12月初旬に「金融危機が雇用問題にもたらす影響に関する最新調査報告」を完成させ、一部メディアがその概要を伝えた。それによると、四川省、安徽省、湖南省など代表的な農民工の供給地10省では、11月末までに合計485万人が帰郷しており、今年9月時点での農民工総数の5.4%を占めた。独自取材や農業部による関連調査結果を参照すると、その実数は780万人とも推測される。近年、社会の急激な都市化と工業化によって多くの農民が労働力として狩り出され、彼らを経済的に潤してきた状況は今年あたりで停滞し、来年は農民工総数が減少に転じると予測している。
農民工の就業問題は、今月10日に開催された国務院常務会議でも「社会経済発展の全局面に影響する問題」として、大きな議題となった。農民の収入は、その50〜70%が非農業分野での就労に頼っていると目されているからである。また、農民工らの帰郷によって、彼らの帰郷先で雇用を圧迫する状況も十分に予想される。四川省労働保障庁によると、同省では失業農民工への生活支援や起業支援など具体的な政策実施に動いているという。(翻訳・編集/愛玉)
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