Record China 2008年12月24日(水) 20時54分
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22日、中国の美術品市場の実態を暴露した本が出版された。著者は5年を費やし業界の内幕を取材、驚くべき実態の数々が明らかにされている。写真は北京の骨董街「潘家園」。
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2008年12月22日、重慶晩報は中国の美術品市場の実態を紹介した。「誰が中国をコレクションしているのか―中国美術品黒書」の著者・呉樹(ウー・シュー)さんは5年の歳月を費やし、業界の内幕を取材。門外漢にとっては驚くしかないような、美術品市場の実態の数々を明らかにした。
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北京の骨董街「潘家園」で古物商を営む28歳の男性は結婚の際、妻の歓心を買うために400万元(約5200万円)もする骨董品のベッドを購入。ある肉屋の男性は2.5kgの肉を絵画2作と交換、2年後、この絵画にニューヨークのオークションで187万ドルという価格がついた。陶磁器で世界的に有名な景徳鎮の、ある工場で作られているニセ骨董品は専門の機器による真贋検査も難なくパスしてしまう等々、驚きの事実が記されている。
呉さんは5年前まで、あるテレビ局で番組プロデューサーをしていたが、脳腫瘍が見つかり退職。その後、偶然骨董の世界に足を踏み入れ、この「不思議な世界」の実態に興味を持つようになったのだという。本書の出版で不利益を被る人から報復される可能性もあるが、「書かずにはいられなかった」と呉さんは話している。
「多くの人が骨董品を投資の対象としか見ていない。だからすぐに騙されてしまう」と呉さんは指摘し、今回の出版に続いて、美術品や骨董品の正しい見方や、ニセ物をつかまされないようにするためのコツなどについて本を書く予定だという。(翻訳・編集/岡田)
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