災害での校舎倒壊多数、「安全な校舎」建設へ呼びかけ―ユニセフ

Record China    2008年12月27日(土) 16時0分

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24日、08年は自然災害が世界的に多発、犠牲になった子供も多い1年だったが、中国では四川大地震によって多くの校舎が倒壊して児童の命を奪い、「手抜き工事」が社会問題となった。写真は四川大地震で倒壊した校舎。

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2008年12月24日、英国営放送BBCの中国語版ウェブサイトによると、08年は自然災害が世界的に多発した1年だったが、災害で命を失った子供も多く、とくに校舎倒壊の犠牲となった子供が多かったと振り返った。

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中国では、5月12日に発生した四川大地震で、倒壊した校舎の下敷きになった児童・生徒が多数亡くなった。ユニセフによれば、四川省では1万2000校、甘粛省では6500校もの校舎が地震で倒壊・損壊。とくに被害がひどかった綿竹市五福鎮富新二小学校では校舎が完全に崩壊し、126人もの児童が犠牲となった。この地域では他の学校は倒壊しなかったため、父兄の間から「手抜き工事だったのでは」との声が上がり、官民一体となった悪質な「おから工事」が社会問題として浮き彫りになった。

5月にサイクロンで甚大な被害を被ったミャンマーでも、4000校以上の学校が損壊するなどの被害に遭い、またパキスタンでは10月に発生した地震によって400校の学校が損壊、3万人以上の児童が被害に遭った。11月にはハイチで学校が倒壊し、90人が犠牲となったほか、8〜9月のハリケーンによる被害も甚大だった。

ユニセフは、こうした校舎の倒壊・損壊の多くが手抜き工事などで、建築基準を満たしていないことが原因だと指摘、安全を最優先した校舎の建設・改修を行うよう世界中に向け呼びかけているという。(翻訳・編集/岡田)

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