30人死亡の炭鉱事故、県政府が事故隠しか―山西省朔州市

Record China    2009年1月2日(金) 11時49分

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1日、中国経済時報は山西省朔州市山陰県の辛庄炭鉱で事故隠しが行われたと報じた。出水事故により作業員30人以上が死亡したと見られるが、県政府は事故原因、犠牲者数について一切発表していないという。写真は炭鉱事故を管轄する中国国家安全生産監督管理総局。

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2009年1月1日、中国経済時報は、山西省朔州市山陰県の辛庄炭鉱で事故隠しが行われたと報じた。出水事故により作業員30人以上が死亡したと見られるが、県政府は事故原因、犠牲者数について一切報告していないという。

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中国経済時報に寄せられた通報によると、12月5日夜、山陰県の辛庄炭鉱で出水事故が発生した。少なくとも30人以上の作業員が坑内に取り残されたという。しかし、炭鉱側は救出作業を実施するどころか、ほかの作業員を移動させるなどして事故を隠ぺいする姿勢を見せた。8日、現地県政府の調査グループが現場を訪問したが、事故原因や犠牲者数は公表せず、県政府も一緒になって事故隠しをした可能性が高いという。

辛庄炭鉱は昨年6月時点で操業停止命令を受けており、違法操業状態にあったことが背景にあると見られる。従業員はほとんどが湖北省出身の出稼ぎ農民で、被害者に地元住民がいなかったことから事故の隠ぺいが可能だったもようだ。山陰県国土資源局、山陰県安全生産監督管理局はいずれも取材に対し「事故についての報告を受けていない」と返答した。一方、山陰県共産党委員会宣伝部の呂建全(リュー・ジエンチュエン)氏は取材に答え、辛庄炭鉱で事故があったことを認めた。現在、炭鉱内の排水作業を実施するなど「救出作業は継続中である」とコメントしている。(翻訳・編集/KT)

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