中流層が農村へ移住、ストレス多い都会から脱出―中国

Record China    2009年1月4日(日) 15時39分

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1日、英BBC中国語サイトはこのほど、都市中流層の一部に都会での職を捨て農村に移住するトレンドが生まれつつあると報じた。写真は新疆ウイグル自治区の牧場。今年大学を卒業したばかりの徐さんは大企業の職を捨てて、牧場経営の道を選んだ。

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2009年1月1日、環球時報によると、英BBC中国語サイトはこのほど、都市中流層の一部に都市での職を捨て農村に移住するトレンドが生まれつつあるとを報じた。競争が激しくストレスの多い都市生活のデメリットは大きな問題となりつつある。

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高鴻(音訳)さん、楊暁玲(音訳)さん夫婦はともに上海市の広告会社幹部だった。まだ30代だが、1年前に高収入の職を捨て江西省の農村に移り住むことを決めた。その理由を聞くと、楊さんは仕事に追われる毎日に疲れ果てたこと、仕事も誰かに命じられたものばかりであることに嫌気が差したことを理由に挙げた。夫の高さんは上海の人間関係になじめなかったと話す。上海のマンションでは何年暮らしても隣に誰が住んでいるかすらわからない。

好条件の仕事を捨てての移住だが高さん夫婦を支持する人は少なくない。移住の顛末をブログで理由を発表したところ、多くの人が賛同の意を表し、自分も移住したいという人もいたという。もちろん反対もあった。ある上海人の女性は「30代という働きざかりの年齢で、自分たちの楽しみばかりを追求している」として、夫婦の行為は社会の発展に害をなすと激しく批判した。楊さんはそんなつもりはまったくなく、たんに農村が好きなだけだと話した。

もちろん農村での生活は楽しいことばかりではない。借りた家はすきま風が入りネズミも多い。近所の農民に教わりながらの畑仕事もまだまだうまくいかず、自分たちの食べる分を作るのがやっとだ。現在の生活は貯金に頼ったものだという。それでも高さん夫婦は今の生活に満足している。今後は農村生活に関する本の出版、旅館の経営、都市での野菜直販などを計画していると話した。(翻訳・編集/KT)

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