2009年1月5日、世界的な金融危機の影響で、米ニューヨークにあるミュージカルの聖地・ブロードウェイでも多くの劇場が経営難に直面しているなか、4日付の米紙「サンフランシスコ・クロニクル」は「米国のショービジネス界、巨大市場開拓のため中国へ」との記事を掲載。これを「環球時報」が伝えた。

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有名なブロードウェイ・ミュージカル「フェーム」がまもなく中国で上演される。中国の観客のためにキャストはすべて中国人を起用し、セリフや歌詞はすべて中国語で行うという。本場ブロードウェイでは観客数の激減により上演中止となるミュージカルが続出しているが、中国では今年、9本のブロードウェイ・ミュージカルが上演される予定だという。

ブロードウェイ三大劇場の1つ、ネーデルランダー劇場を経営する「ネーデルランダー・ワールドワイド・エンターテイメント」のボブ・ネーデルランダー最高経営責任者（CEO）は、「中国市場は我々にとって大きな魅力だ。金融危機という状況下にありながら、数週間前に北京市で上演した『アイーダ』のチケットは即完売した」と話している。「ブロードウェイ・アジア・カンパニー」のSimone Genatt総裁は「ロンドンやニューヨークでもショービジネス界は困難な状況にあり、スポンサーも激減している。だが、中国は政府や企業が積極的に出資しており、かなり高額なチケットにもかかわらず売れ行きは好調」と話し、中国市場に対して高い期待を抱いていることを示した。（翻訳・編集/本郷）