2009年1月7日、中国国家食品薬品監督管理局の顔江瑛（イエン・ジアンイン）報道官は、「中国政府は『中国製の偽造薬がイギリス市場に出回っている』という一連の報道を非常に重視している」とコメントした。具体的な対策をまとめ、厳格に取り締まる方針という。英BBCの中国語ニュースサイトが伝えた。

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英紙オブザーバーのウェブサイトは「昨年だけで、中国国内の偽造グループが製造した約800個の偽造薬がイギリス市場に流通し、国内の公費医療患者の手に渡った」と4日付で伝えている。記事は、抗精神病薬ジプレキサの偽造品を服用すると生命の危険があると指摘。また、流通ルートについて「中国国内で製造され、フランス語のラベルを貼られた偽造薬は、シンガポールを経由してイギリス市場に流通。そして国民保健サービス（NHS）システムに混ざり込んだ」と説明している。

新華社の取材に対して顔報道官は「中国政府は医薬品の輸出入管理において、世界各国と同様のルールと方法を採用している」とコメント。世界保健機関（WHO）の指示に従って、輸出する医薬品には、法に準じて「薬品販売証明書」を提供していると説明し、「当局は偽造品・粗悪品を取り締まる監督管理機関としての責任を真摯に履行していく」と述べた。

「中国で医薬品の取引を行う国外の貿易業者は、医薬品の製造・販売資格を持つ業者と取引を行い、その品質と安全を保障しなければならない」と顔報道官は指摘する。しかし、記事は「イギリス市場に出回っている偽造薬は数十通りもルートがありパッケージも換えているため、品質や出所を特定するのは極めて難しい」と結んでいる。（翻訳・編集/SN）