<ガザ>「夜がただ長い」現地中国人が語る戦地の現実―パレスチナ自治区

Record China    2009年1月9日(金) 18時4分

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8日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃は、現在も続いている。南方網は、ガザで暮らす唯一の中国人に電話取材を申し込み、現地の様子を聞いた。

2009年1月8日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃は、現在も続いている。南方網は、ガザで暮らす唯一の中国人・北京市出身の楊陽(ヤンヤン:仮名)さんに電話取材を申し込み、現地の様子を聞いた。

昨年12月2日、楊さんはパレスチナ出身の夫と中国でビジネスをしていが、ガザに残してきた3人の子どもが気にかかり、ひとりで帰ってきた。楊さんが暮らすのは、ガザ中心部にある400平方メートルの広い邸宅。「子どもの学校のテストがちょうど終わった午前11時半ごろ、飛行機が上空を通過する音と爆撃音がしました」。イスラエル軍がガザに対し大規模な空爆に踏み切った同月27日について、楊さんはこう振り返る。その後、ガザ全域の学校が休校となった。

イスラエル軍の爆撃は、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの関連施設が立ち並ぶ海側一帯を標的としているため、楊さんの邸宅があるガザ中心部には基本的に影響はないという。しかし、爆撃によってガザ全域が停電・断水となった。日中は子どもと家に居るしかない。最も辛いのは夜間という。明かりは、ガスコンロとロウソクだけ。「夜がただただ長くて、どうしても眠れません」と楊さん。

「パレスチナの人びとの反イスラエル感情は高まっていますか?」と記者が質問すると、楊さんは複雑な表情を浮かべた。「ここでは多くの声があります。爆撃で家を失ったと恨む人たちもいれば、和平につながると楽観視する人たちもいますが、現時点では敵対感情はあまり高まっていないようです」。また、イスラエル軍はガザに地上攻撃を開始してから、一般住民の被害を避けるため毎回侵攻前に避難するよう呼びかけていると説明したうえで、「特に恐怖は感じていません」と率直に語った。(翻訳・編集/SN)

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