最大の脅威は金融危機でなく「生態系の破壊」―中国紙

Record China    2009年1月11日(日) 8時21分

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8日、中国国家林業局の賈治邦局長は、森林資源開発などによる生態系への汚染や破壊は、人類が直面する最大の脅威であるとの見方を示した。写真は06年、河北省の干ばつ被害。

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2009年1月9日、中国新聞網によると、中国国家林業局の賈治邦(ジア・ジーバン)局長は8日、森林資源の開発などによる生態系への汚染や破壊は、人類が直面する最大の危機であるとの見方を示した。

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賈局長は、森林資源などに対する過度の開発や破壊は、地球温暖化を加速させ、砂漠化の進行を早め、湿地帯を減少させているとし、また土地の流失、干ばつや洪水、種の絶滅を招くなど、被害は日々深刻化しており、こうした生態系の危機は人類が直面する最大の脅威であると語った。

一方、英国の気象専門家が発表した「気象変化評価レポート」では、地球温暖化が2035年までにもたらす損失は、20世紀前半の大不況と2回の世界大戦による損失の合計額に相当すると予測している。

また、別の専門家は「金融危機の影響が長期に持続する可能性は低く、世界は新たな繁栄を迎えるだろう。しかし生態系の危機は、この先何十年、何百年間と続く可能性が高く、好転させることが難しい問題」とし、「人類にとって金融危機よりもはるかに厄介な問題である」と指摘している。

賈局長は、こうした指摘に同意を示した上で、「生態系の破壊と高度成長のアンバランスは、中国の抱える突出した問題の1つである」とし、世界自然保護基金(WWF)が発表した最新のレポートに触れ、中国の生態系の維持能力はすでにマイナス領域に突入しており、この分野では世界最大の「負債国」のひとつであると評価されていることを明らかにした。(翻訳・編集/HA)

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