絶滅危惧種「シフゾウ」の群れを確認―湖南省

Record China    2009年1月11日(日) 18時57分

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8日、湖南省北東部に位置する中国第2の淡水湖・洞庭湖の自然保護地区で、野生のシフゾウの群れが確認された。写真は北京シフゾウ生態実験センターで飼育されているシフゾウ。

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2009年1月9日、三湘都市報によると、湖南省北東部に位置する中国第2の淡水湖・洞庭湖の自然保護地区で8日、野生のシフゾウの群れが確認された。

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シフゾウ(四不像、中国名・麋鹿)は、体長約1.5〜2m、体高約1.15〜1.3m、体重150〜250kgほどに成長するシカの一種。ウマのような顔、シカのような角、ロバのような尾、ウシのような蹄を持ちながら、その4つの動物とも異なるため「四不像(シフゾウ)」と呼ばれる。中国では国家一級保護動物に指定され、国際自然保護連合(IUCN)が作成する「レッドリスト(絶滅の危機に瀕している動物のリスト)」にも掲載されている希少種。元来、中国固有の動物で、昔から縁起の良いシンボルとされてきた。

しかし、野生のシフゾウは清朝(1636〜1912年)初期に絶滅。飼育されていたシフゾウは1900年の義和団の乱による戦乱などで全滅し、中国本土では一時期存在が確認できなくなっていた。その後、中国政府は1985年に英国の動物園で飼育されていたシフゾウを譲り受け、自然保護地区などで飼育を開始。現在は2300頭余りの生存が確認されている。

今回、洞庭湖の自然保護地区を対象にしたシフゾウの調査チームが組織され、子鹿2頭を含む野生の群れを発見、合計27頭を確認した。専門家は野生のシフゾウについて、「10年前の長江の大洪水の影響で湖北省のシフゾウ自然保護地区から逃げ出したシフゾウが、エサに困り南下し、洞庭湖で野生化した」と推定している。同地区ではこれまでに、野生のシフゾウ50頭ほどの生存が確認されており、今後の自然繁殖が期待されているという。(翻訳・編集/HA)

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