<抗生物質>乱用で年8万人が死亡、深刻な医療現場の知識不足―中国

Record China    2009年1月14日(水) 3時31分

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12日、中国では抗生物質の乱用で毎年800億元(約1兆500億円)もの医療費増大を招き、副作用により8万人が死亡していることが分かった。写真は中国で市販されている抗生物質。

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2009年1月12日、中国では抗生物質の乱用で毎年800億元(約1兆500億円)もの医療費増大を招き、副作用により8万人が死亡していることが分かった。中国青年報が伝えた。

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中国衛生部などは医療現場で抗生物質が乱用されている現状を改善するため、抗生物質の正しい使い方が分かる人材を育成するプロジェクトを始動。その発足式で明らかになった。中国の医療機関の抗生物質使用率は、07年には74%に達し、欧米諸国より20〜50%も高い数字を記録している。

中国では「抗生物質は万能薬」という認識が蔓延しており、少しでも具合が悪いとすぐに頼る傾向が強いという。中国衛生部は、抗生物質乱用の原因を「知識不足」だと指摘した。特に婦人科では、外国ではとっくに使用禁止となっているのに、いまだ広範囲にわたって使用されている抗生物質もあるという。費用が高いため、病院側が使い切らないと赤字になるという事情もあるようだ。

このほか、中国衛生部医管司評価所の劉勇(リウ・ヨン)所長によると、05年に死亡した20万人のうち、40%は抗生物質の副作用が原因であることも分かった。(翻訳・編集/NN)

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