塩分含む砂嵐「塩塵暴」、5千km先まで被害!―新疆ウイグル自治区

Record China    2009年1月20日(火) 18時40分

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19日、新疆ウイグル自治区を発生源とする「塩塵暴」と呼ばれる塩分を含んだ砂嵐が、大量の砂を巻き上げる「砂塵嵐」より深刻な被害を中国国内でもたらしていることが分かった。写真は06年7月の艾丁(アイデン)湖。

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2009年1月19日、中国では新疆ウイグル自治区を発生源とする「塩塵暴」と呼ばれる塩分を含んだ砂嵐が、大量の砂を巻き上げる「砂塵嵐」より深刻な被害をもたらしていることが分かった。天山網が伝えた。

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中国科学院の新疆生態地理研究所が昨年まとめた研究結果で明らかになった。「塩塵暴」とは大量の塩分を含んだ砂嵐のこと。主な発生源は、新疆ウイグル自治区最大の塩湖である艾比(アイビ)湖や艾丁(アイデン)湖、ロプノール地区であることも分かった。干ばつによりむき出しになった湖底などから巻き起こる「塩塵暴」は、毎年480万トン。被害はウルムチや華北地区を含む数百km範囲にまで及び、その損害額は毎年数億元(1元=約13円)にも上る。

同自治区環境保全局によると、「塩塵暴」に含まれる塩分粒子は黄砂粒子より小さく、同じ風速でも巻き上がる量は16.7倍も多い。これらの粒子は風力発電所の基地にもなっている阿拉山口から吹き出す強風や気流に乗って、5000km以上離れた先まで飛んで行くこともあるという。事態を重く見た同研究所は、同自治区に対し早急に「塩塵暴」対策に取り組むよう要請した。(翻訳・編集/NN)

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