Record China 2009年1月27日(火) 0時42分
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毎年、旧暦の大みそかに中国で放送される「春節聯歓晩会」は「中国の紅白」とも言える国民的人気番組。写真は今年の番組で司会を務めた朱迅さん。かつて日本でも「中国語会話」「トゥナイト2」に出演していた。
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2009年1月25日、旧暦の大みそかにあたるこの日、午後8時から年をまたいで深夜の1時まで、5時間に渡って中国全土で放送された年越し特番「春節聯歓晩会」。中国国営テレビ・中央電視台(CCTV)が、毎年生放送で送る恒例の大型娯楽番組で、まさに「中国の紅白歌合戦」とも形容できる。一家揃って年越しの餃子を食べながら観覧するのが、爆竹や花火と並び、中国人にとってとても重要な「年越し行事」と言える。
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番組は1956年より前身となる特番が放送され、有名な京劇役者の梅蘭芳、文豪の老舎や巴金も出演し、著名映画監督の謝晋(シエ・チン)が演出監督を務めたこともあった。83年から、中央電視台によって現在の生放送のスタイルが確立し、放映時間は4時間10分〜5時間に設定されている。日本の紅白とは違い、歌のほかに舞踏、漫才、コント、雑技など各種芸能が盛り込まれている。この番組への出演をきっかけに国民的スターになる芸能人も多く、いまや常連キャストとなっている歌手の宋祖英(ソン・ズーイン)や毛阿敏(マオ・アミン)、コメディアンの趙本山(チャオ・ベンシャン)などは、現在国民的スター。近年はジェイ・チョウ(周杰倫)、S.H.E、ジョリン・ツァイ(蔡依林)など、香港や台湾から人気芸能人がはせ参じることも多い。
しかし、そんな国民的人気番組にも若干の翳りが見られることは否めない。内容のマンネリ化や過剰なスポンサー広告、また北京を中心とした北部の民俗風習ばかりに的を絞った演出などが、視聴者離れを呼んでいるとも言われる。
その最たる闇は出演者による「口パク」の蔓延だ。しかし昨年11月、中国文化部がコンサートなどでの「口パク」を禁止する「営業性演出(商業性の公演)管理条例実施細則」を制定し、これを受けて中国国家広播電影電視総局(広電総局)が同番組での「口パク撲滅」を宣言した。今年、ホアン・シャオミン(黄暁明)、チェン・クン(陳坤)、チェン・ハオ(陳好)、セシリア・ハン(韓雪)などの若手スターが続々と出演辞退したが、これは「歌唱力不足でライブパフォーマンスに耐えないのが理由では?」などと、意地悪な憶測も飛んでいる。なお、過去に「香港の歌神」ジャッキー・チュン(張学友)が同番組への出演を拒否したのは「口パク」を強要されたから、とも言われている。(翻訳・編集/愛玉)
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