建築界の巨匠最後の作品・蘇州博物館新館が間もなくオープン―江蘇省蘇州市

Record China    2006年9月22日(金) 23時26分

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モダンな中にも中国の伝統家屋の特徴を取り込んだ蘇州博物館の新館がもうすぐオープンする。

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2006年9月21日、江蘇(こうそ)省蘇州(そしゅう)市。貝聿銘(イオミンペイ)氏が設計した蘇州博物館の新館が、今年10月6日の中秋の名月に正式オープンする予定だ。貝氏はアジア出身者の中で世界的に最も成功している建築家の1人で、日本の丹下健三氏と並び、20世紀に彼を超えるアジアの建築家はいないとさえといわれるモダニズムの大家である。貝氏は幼年時代を蘇州で過ごしたことがあり、蘇州市政府の要請に応じて自らこの博物館を設計したという。現在彼は自ら設計することをやめたため、この新館は巨匠最後の作品ともいわれ、またこの建物は世界文化遺産の拙政園(せっしょうえん)を北に臨み、東に博物館旧館の忠王府(ちゅうおうふ)を臨んでいるため、位置的にも注目されている。蘇州博物館は1960年1月1日創立し、蘇州地区で最大規模であり、内容も充実した総合博物館である。その新館は2003年12月に基礎部分が定められ、2004年4月に工事が開始された。敷地面積は約2万平方メートル。現在建設作業はすでに最後の内装の段階に入っている。貝聿銘(Ieoh Ming Pei)氏は1917年4月27日、広東(かんとん)省の広州(こうしゅう)市に生まれた。1935年、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学で建築を学ぶために18歳で中国を去った。1942年から数年間コンクリート設計などの仕事を経て、ハーバード大学の助教授となる。1955年、I.M. Pei & Associates を設立。1960年まで Webb & Knapp Inc. では建築部門の代表として働き、その後I. M. Pei & Partners をニューヨークに設立した。シャープで幾何学的なデザインを得意とし、石やコンクリート、鉄などの素材を多用、とくに洗練されたガラスの建造物で知られている。代表的な作品にフランスのルーヴル美術館の「ガラスのピラミッド」や、アメリカの「ジョン・ハンコック・タワー」などがある。

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