Record China 2009年2月2日(月) 11時46分
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1月31日、日中韓3か国が世界最大のVLBI観測網を構築、観測・研究チームによる銀河系の探査、超大型ブラックホールの観測などが試験的に行われているという。写真はウルムチにある中国国家天文台の電波望遠鏡。
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2009年1月31日、新華網によると、日中韓3か国が協力して、世界最大となる超長基線電波干渉法(VLBI)観測網の構築作業が行われており、3か国の観測・研究チームによる銀河系の探査、超大型ブラックホールの観測などが試験的に行われていることがわかった。
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報道によると、電波天文学における天文干渉法の一種であるVLBIの観測網は3か国がそれぞれ独自に構築しているがこれを基礎として、西はウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)、東は小笠原、北は苫小牧、南は昆明(中国雲南省)にわたる直径6000km内にある19局の電波望遠鏡が組織され、世界最大のVLBI観測網が完成する。日本の月周回衛星「かぐや」搭載の天体観測機器も加われば、その直径は2万4000kmにもなるという。
現在のところ、東アジアVLBI観測網の主な役割は、日本の観測網によって作成中の銀河系地図を補完することだという。日本の国立天文台の小林秀行教授によれば、日本の電波望遠鏡12局に、中国の4局、韓国の3局が加われば、恒星の位置測定の精度は倍増すると期待されている。
同教授によれば、日本と韓国はVLBI観測網に対応して、各局の電波望遠鏡の信号を合成する相関器を共同開発している。相関器は09年末ソウルに設置された後、2010年をめどに東アジアVLBI観測が本格的に開始される見通しだという。(翻訳・編集/津野尾)
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