Record China 2009年2月8日(日) 17時9分
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6日、07年に完成した北京市の国家大劇院では、冬になると観客が厚手のコートを着込んだまま着席している。せっかくあるクロークの利用率は15%足らずだという。写真は国家大劇院。
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2009年2月6日、北京市の長安街にある国家大劇院では、冬になると厚手のコートやジャケットを着込んだままの観客であふれる。だが場内の温度は18度以上もあり、途中で暑くなった観客らは上着を脱ごうとするが置き場所がない。仕方なく膝の上に置くか、もう一度我慢して着るかのどちらかだという。地元紙「北京晩報」が伝えた。
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それによると、中国人は昔、冬になると防寒対策で厚くて大きな綿入れを着用してきた。近年では綿入れの替わりにダウンジャケットが主流になっているが、それでも観客席にダウンジャケットが広げられている様子は決して見栄えの良いものではない。そもそも欧米の有名劇場や音楽ホールなどは観覧席でのコートの着用は禁止されているため、観客は入場の際にクローク(手荷物一時預かり所)でコートを預けるのが決まりだ。
国家大劇院にも最新設備を導入したクロークが設置されているのだが、その利用率は15%にも満たないという。同劇場舞台設備部に所属する専門家は、「観客が着ている厚手の衣服は吸音効果が高いため、劇場内の音響効果に影響が出る」と指摘。「国際的なマナーを市民に浸透させるということは一朝一夕に出来ることではない。しかし我々は今後も努力を積み重ねて、マナーを習慣として身につけていかねばならない」と同紙は主張している。(翻訳・編集/本郷)
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