ヴァーチャル地球儀ソフト開発へ、各機関のデータ統合で高精度地図を―中国

Record China    2009年2月12日(木) 15時16分

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11日、中国が、話題のヴァーチャル地球儀ソフト・Google Earthの中国版を開発するプロジェクトを進めようとしていると報じられた。写真は05年、米NASA教育プログラム・EarthKamで撮影された地球の写真。

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2009年2月11日、新華網は、現在話題のヴァーチャル地球儀ソフト・Google Earth(グーグルアース)の中国版とも言える地図ソフトの開発プロジェクトを、国家測量科学技術委員会が国務院に申請したと報じた。すでに関連技術は10年近くも研究が続けられており、後はゴーサインを待つばかりだという。

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Google Earth(グーグルアース)は米グーグル社が提供しているバーチャル地球儀ソフト。世界中の地図と衛星写真が表示できる。現在では日本のテレビ番組でも地図の案内に使われることも多い。最大で車一台一台が確認できるほどの精度にまで拡大することができる。

ただしこれほどの精度を持つのは米大都市など一部地域に限定されている。中国、とりわけ農村地域では精度の低い写真しか用意されていない。一方、同委員会が目指す「中国版グーグルアース」は中国政府の各機関が有するデータの統合を目指しており、GPSによる測量や航空写真などを組み合わせることで精度の高いものを作り上げることが可能だという。

すでに李徳仁(リー・ダーレン)院士らは10年の年月をかけ、バーチャル地球儀ソフト・GeoGlobalを完成させている。黒龍江省の地理情報、福建省の電力システム及び国防関連についてテスト運用を実施したところきわめて良好な成果を挙げたという。現在は国務院に計画を申請中だ。ただし各機関とどのようにデータを共有するか、どのようなデータに補充が必要か、また軍事施設などの機密処理をどのように行うかについて、今後の話し合いが必要になるという。(翻訳・編集/KT)

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