<振り込め詐欺>メール送信先は警察官、あっさり御用―上海市

Record China    2009年2月15日(日) 12時19分

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09年1月、公安局の刑事たちに同僚から「出張中に事件に巻き込まれたので金を送ってくれ」とメールが届いた。当の本人は同日も出勤中。一体誰がこのメールを送信したのか…?写真は振り込め詐欺への注意を呼びかける北京警察。

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2009年2月13日、人民日報(電子版)は、携帯電話を拾った男がそこに登録されていたメールアドレスに詐欺メールを送信した事件を報じた。男にとって不運だったのは、携帯電話の持ち主もメールの送信先もすべて警察官だったことである。

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1月27日、上海市嘉定公安局刑偵分隊に所属する刑事たちの携帯電話に、同僚の許刑事の名前で「出張中に事故に巻き込まれた。大至急、以下の銀行口座に2000元(約2万6000円)を振り込んでくれ」という内容のメールが次々と届いた。だが、当の本人である許刑事はその日も同署に出勤している。発信元の電話番号は許刑事のものではない。不審に思った刑事らは本人に確認の電話を入れた。

これを聞いた許刑事は、昨年6月にタクシーに携帯電話を置き忘れたことを思い出した。「これは詐欺だ」と気づいた彼は同僚らに連絡するとともに、問題のメールに書かれた銀行の口座番号と名義人について捜査。すぐに容疑者の男が特定された。男は嘉定区塔城路にある銀行のATMを毎日利用しており、同所に設置された防犯カメラの映像から男の人相や体型も判明、使っていた名前も偽名だったことがわかった。2月6日午後、許刑事らはATM設置所で男を待ち伏せ、逮捕した。捕まった容疑者は取調べに対し、「メールを送って7万元(約91万円)ほど集めるつもりだった」と供述。送信先も持ち主もすべて刑事だったという事実に打ちのめされているという。(翻訳・編集/本郷)

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