2009年2月11日、スペインの通信社・Agencia EFEは、中国はこれまで優秀な人材が海外に流れる「頭脳流出」に頭を悩ませてきたが、最近では著名な女優が中国から離れる「美女流出」の傾向に、ネットユーザーが不満を募らせていると報じた。

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「美女流出」問題の発端は、中国を代表する女優のコン・リー（鞏俐）。96年にシンガポール人の夫と結婚したコン・リーは昨年、同国籍を取得し、激しいバッシングを受けた。コン・リーは80年代、北京五輪開会式では総監督を務めたチャン・イーモウ（張芸謀）監督に見出され、数々の作品に主演。世界に初めて中国女優の名を知らしめたパイオニアで、国政の諮問機関である人民政治協商会議委員も務めた国民的女優だった。

これに続くのが、昨年、イスラエルの大富豪、ヴィヴィ・ネヴォ氏との婚約の意思を発表した国際派女優のチャン・ツィイー（章子怡）。やはり結婚後は外国籍に移るのではと早くも批判の的となっているほか、香港への移住を発表した中国4大若手女優の1人、ジョウ・シュン（周迅）や映画「ラスト、コーション（原題：色、戒）」で一躍スターとなったタン・ウェイ（湯唯）も槍玉に。香港は中国ではあるものの自由な移住は認められておらず、中国人にしてみれば外国も同然のようだ。

記事はこれらの原因について、中国が二重国籍を認めていないことと中国人が海外訪問する際のビザの煩雑さを挙げ、「世界を飛び回る女優にとって、面倒なことには違いない」と理解を示した。（翻訳・編集/NN）