<死刑>「薬物注射」に全面切り替え、「銃殺」は原則廃止に―河南省

Record China    2009年2月18日(水) 17時41分

拡大

18日、河南省高級人民法院(高裁)は各地裁に対し、今年から死刑の執行方法を従来の銃殺から薬物注射に切り替えると通知した。写真は04年に貴州省遵義市に導入された中国初の薬物注射用の死刑執行車。

(1 / 6 枚)

2009年2月18日、河南省高級人民法院(高裁)は各地裁に対し、今年から死刑の執行方法を従来の銃殺から薬物注射に切り替えると通知した。東方今報が伝えた。

その他の写真

河南省では98年から試験的に薬物注射による死刑が執行されて来たが、執行人の育成や設備などの条件が十分整ったため全面切り替えに踏み切った。特別な事情で銃殺を行う場合は、省高裁の許可が必要になる。

使用される薬物はシアン化カリウム(青酸カリ)などの劇薬で麻酔を施した後に静脈注射される。執行人は専門の訓練を受けた司法警察職員。死刑執行用の車両に設けられたベッドに手足を固定された状態で執行される。1回300元(約4000円)の費用は最高裁が負担。意識のない状態で執行されるため従来の銃殺と比べ、苦痛は格段に少ない。

省内の専門家は高く評価している。鄭州軽工業学院の李貴成(リー・グイチョン)副教授は「中国の法治が進んだことの表れ」とコメント。天之権弁護士事務所の張少春(ジャン・シャオチュン)弁護士も「遺体の損傷が少ない分、遺族の精神的負担も和らぐだろう」と話している。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携