2009年2月25日、カナダの中国人留学生数が4万1000人を超え、韓国人留学生数を抜いて同国で最多となったことがわかった。中国からの留学ビザ申請者が増加しただけでなく、カナダ大使館のビザ取得成功率が上昇したことも原因だという。北米発行の中国語紙「世界日報」が伝えた。

【その他の写真】

北京のカナダ大使館は昨年、1万3500人に対して留学ビザを発給、前年比50％増を記録した。過去5年、カナダに留学する中国人の数は大幅に増加しており、これまでに約4万1000人が留学している。

最近、カナダは56の教育機関からなる代表団を中国に派遣、「2009年度中国国際教育巡回展」に参加したが、同代表団にはカナダ各地の公私立の大学、高校、中学、そして驚くべきことに小学校の代表まで含まれていたという。同展の主催者によると、中国の学生の多くが海外の質の高い高校や大学で教育を受けることを希望しており、09年の海外の高校・大学への入学者は大幅増が見込まれている。国外の高校で学ぶための出国者は総出国者の10％ほどだったが、08年から中高生の出国増が非常に顕著になってきている。

カナダは先進諸国の中で金融危機のダメージが最も小さい国の1つと見られており、将来の就職に比較的有利なことも人気の理由だ。かつて留学生たちが好んだ専攻はハイテク、ビジネスなどに限られていたが、近年は多様化が進み、ホテル経営、旅行マネジメント、スポーツ管理、レジャー関連なども学生を集めているという。（翻訳・編集/津野尾）