2009年2月28日、新華社通信（電子版）によると、就職難が深刻になっている中国で、厳しい就職活動を勝ち抜く可能性を少しでも高めようと、美容整形を行う大学生が増えている。

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中国では大卒生が増加の一途をたどっており、09年には610万人の大学新卒者が職を求めて就職活動を行うと見られている。前年までの大卒生で職が見つからなかった人を含めると、700万人以上が職を求めることになり、金融危機が産業構造に大きく影響している中国では、雇用問題がさらに深刻化するのは必至と見られている。

そうした中、何とか就職活動を勝ち抜こうと学生たちは知恵を絞っているが、書類審査や面接で少しでも良い印象が与えられるようにと、美容整形を行う大学生が増えている。安徽省合肥市の安徽医科大学付属病院美容整形センターによれば、今年の旧正月以降、整形に訪れる大学生が大幅に増え、1日の患者の約半数を占めるほどだという。男女ともに増えており、とくに文系や芸術専攻の学生が多いという。また、民間の病院でも整形に訪れる学生が前年と比べて大幅に増えている。

こうした現状について専門家は「整形によって多くの人が自信を取り戻し、また第一印象が人を判断する上で重要なことは確かだが、就職活動のために整形を行うことは勧めない」とし、「それよりも真の実力や競争力を身につけることが大事だ」と指摘している。（翻訳・編集/岡田）