Record China 2009年3月11日(水) 19時54分
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11日、北京の野生動物園で防護ネットを越えて侵入した若者がトラにのどをかまれて死亡した事件の和解が成立した。被害者が全責任を負う一方、動物園側は葬儀費用などを負担。動物園側は和解内容とは別に、8万元の見舞い金を支払うという。写真はそのトラ。
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2009年3月11日、北京晩報によると、北京市の八達嶺野生動物園(サファリパーク)で7日午後、防護ネットを越えて侵入した若者3人がトラに襲われ、うち1人がのどをかまれて死亡した事件に関し、11日午前、被害者側と動物園側との和解が成立した。被害者側が全責任を負う一方、動物園側は葬儀費用などを負担することで決着。また、動物園側は和解内容とは別に、8万元(約116万円)の見舞い金を支払うという。
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事件は7日午後4時すぎ、河北省出身の出稼ぎ労働者3人が万里の長城に行った帰りに近道をしようと動物園に入り込んだことが原因で発生。同園には三重の防護柵があり、一番内側には電流も流されていたが、3人は2つの柵を乗り越えた後、電流が流れる柵の穴が空いている部分から侵入し、事件に遭遇した。
事件後、トラの処分に関し、ネット上では「トラに罪はない」などの書き込みが殺到。動物園側も「3重の柵だけでなく、『園内に猛獣あり、侵入禁止』の注意書きも数多く掲示してあり、安全対策に落ち度はなかった」として被害者側の責任を主張していた。
今回の事件に関し、中国人民公安大学法律学部の付立忠(フー・リージョン)副教授は「事故に遭ったことは不幸なことではあるが、公共施設や団体が負うべき責任にも限度がある」とし、「自己の生命などの安全を無視した行動をとった場合、無制限に責任を他へ転嫁すべきではない」と注意を喚起している。(翻訳・編集/HA)
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