2月の輸出額25%減、「数百億ドル規模の貿易黒字時代の終焉」―中国

Record China    2009年3月12日(木) 12時55分

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11日、中国税関総署が発表した2月の貿易統計では、輸出入総額が約12兆1430億円で、前年同期比24.9%減となった。金融危機による打撃を示すこの趨勢は、今後半年は続くとの専門家の分析もある。写真は四川省遂寧市の紡績工場。

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2009年3月11日、中国税関総署が発表した2月の貿易統計では、輸出入総額が1249億4800万ドル(約12兆1430億円)で、前年同期比24.9%減となった。うち、輸出額は648億9500万ドルで同25.7%減、輸入は600億5400万ドルで同24.1%減となり、4か月連続の下降を示した。新華社の報道。

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輸出品の内訳としては、アパレル製品など輸出志向の高い労働集約型の軽工業製品にそれほどの落ち込みは見られず、過去2か月では衣料品が11%減、靴が2.3%減、玩具が17.1%減に留まった。一方、コークス(93.9%減)、化学肥料(55.4%減)、鋼材(52%減)、穀物(46.7%減)などの落ち込みが激しい。最大の貿易相手国であるEUと米国への輸出減が大きいほか、ロシアやブラジルなど対新興国の貿易額が大幅に減少した。また、対日輸出額は過去2か月で17.5%減。この結果、2月の貿易黒字は48億4100万ドルで前月比12%にまで落ち込んだ。

12日付広州日報の報道によると、興業銀行(Industrial Bank)資金運用センターの首席経済アナリスト・魯政委(ルー・ジョンウェイ)氏は、2月の輸出額減少について「当初の予測であった1%減を大幅に下回ってしまった」としている。また、シティバンク中国地区の経済アナリスト・彭程(ポン・チョン)氏は「中国の輸入額減少は昨年11月には始まっていた。輸出はそれに数か月遅れた形。月当たりの貿易黒字が数百億ドルという時代は終わり、今後半年間はこの趨勢が続くだろう」と、楽観視できない事態との認識を示した。さらに、世界の金融大手モルガン・スタンレーの最新報告は「金融危機が中国に与える打撃は、まず製造業の輸出不振に表れる。こうした悪影響は、まだ始まったばかりの段階と言える」としている。(翻訳・編集/愛玉)

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