中央アジアのエネ・資源ブローカーに?キルギスの米基地閉鎖も追い風―中国

Record China    2009年3月14日(土) 11時21分

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12日、先月キルギス共和国の米空軍基地閉鎖が決まったが、これはかつての「領地」から米国の影響力を排除したいロシアだけでなく、電力を獲得したい中国の利益にも合致する、と香港紙が報じた。中国は電力獲得に向け着々と準備を進めている。写真は中国。

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2009年3月12日、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は、キルギス共和国が先月、中央アジアにおける米軍唯一の主要な補給拠点・マナス米空軍基地の閉鎖を発表したが、これはかつての「領地」から米国の影響力を排除したいロシアだけでなく、電力を獲得したい中国の利益にも合致する、と報じた。環球時報が13日付で伝えた。

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同紙によると、中国は直接にこそ基地閉鎖に関与していないが、中央アジアにおける電力ブローカーの地位を狙っており、電力を買い付けてほしいキルギスと利害が一致している。現在建設中の、カムバラチンスク(Kambaratinskaya)水力発電所は、ロシアから資金援助を約束されているものの、同国も経済問題に直面しているため、その完成すら疑われる状況だという。水力発電を経済成長のエンジンとしてすえるために、キルギスは今、中国を必要としていると同紙は分析している。

将来の継続的発展のために電力供給を確保する必要のある中国にとって、キルギスから電力を買い付けるメリットは大きい。中国はすでに、資金援助と基礎設備の提供を表明しているが、それは経済的な理由ではなく、間違いなく政治的な理由からだと専門家は指摘する。

同発電所の完成と同時に、中央アジアのエネルギーをめぐるパワーゲームの地図は塗り替えられることになりそうだ。(翻訳・編集/津野尾)

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