「人類最後の浄土」が観光地に、襲いかかる開発の波―新疆ウイグル自治区

Record China    2009年3月22日(日) 1時4分

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17日、新疆ウイグル自治区アルタイ山の奥深くにある禾木村カナス地区。2000年以上も独自の文化を守ってきたモンゴル族・トワ人の村がある。4年前、ここに観光地計画が立てられてから住民の生活は一変した。写真は春節を祝って競馬を行うトワ人。

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2009年3月17日、新疆ウイグル自治区アルタイ山の奥深くにある禾木村カナス地区。ここには2000年以上も独自の文化を守ってきたモンゴル族・トワ人の村がある。だが4年前、ここに観光地計画が立てられてから住民の生活は一変した。新京報が伝えた。

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遊牧民族・トワ人は、言葉はあるが文字はもたない。人口は年々減少を続け、今ではわずか2500人。中国にはここ以外、トワ人の村は残っていない。村は1年の半分は雪に閉ざされるため、人々は長い間、外界とは隔絶された生活を送ってきた。村には水道、電気、電話など現代的なものは何もない。「人類最後の浄土」と呼ばれる所以である。

だが、開発が始まってからは外部から人や物が大量に入り込んだ。犯罪とは無縁だった村は24時間のパトロールが必要になるほど治安が悪化。「聖なる湖」と呼ばれるカナス湖には油が浮き、死んだ魚が漂うようになった。さらに開発の波は容赦なく村に襲いかかる。観光客は年間70万人も訪れるようになった。

村人たちは先祖代々の土地が侵されることに強く反発している。ここ数年、春になると今までにはなかった強い砂嵐が吹くようになった。村人たちはこれを「神を怒らせた天罰だ」と信じているという。(翻訳・編集/NN)

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