Record China 2009年3月21日(土) 16時18分
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09年3月、中国の大手ポータルサイト「新浪」は日中共同制作による演劇「下周村−花に嵐のたとえもあるさ−」の感想をもとに書かれたコラム「日本人は中国人を映す鏡」を紹介した。写真は同作の北京公演。
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2009年3月、中国の大手ポータルサイト「新浪(SINA)」は日中共同制作による演劇「下周村(かしゅうそん)−花に嵐のたとえもあるさ−」の感想をもとに書かれたコラム「日本人は中国人を映す鏡」を紹介した。
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「下周村−花に嵐のたとえもあるさ−」は、中国の李六乙(リー・リウイー)監督と日本の平田オリザ監督がタッグを組んで実現した日中共同プロジェクト演劇(07年上演)。物語の舞台は、中国四川省にある下周村(架空の村)。古代遺跡があるその村は、300年にわたって発掘品の贋作を売りさばき、生計を立てていた。ある日、新しい古代遺跡が発見され、それをめぐって中国人と日本人の思惑が交錯していく――。
劇中では、日本人が重要なカギを握っている。日本企業の工場建設をきっかけに、歴史的な古代遺跡が発見されるのだ。コラムは、「発見したのは日本人。これが意味することは?」と疑問を投げかけながら、「工場といえば、近代化を象徴するもの。中国の歴史的な文明は、外来文明のおかげで発見された、とも受け取れる」としている。
「人間にとって歴史とは何か?」にスポットを当てた同劇。日中両国の歴史観が激しくぶつかり合いながら物語は進展していく。コラムは「劇中で日本人は極めて重要な役を演じているが、不自然な部分もある」としながらも、「日本人は中国人が自らの本質、いわゆる国民性を見つめ直すために造り出された“他者”なのかもしれない」と分析している。(翻訳・編集/SN)
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