釈放交渉に協力か、北朝鮮との国境で拘束の米国人記者―中国

Record China    2009年3月24日(火) 11時46分

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今月17日に中朝国境で米国人記者2人が北朝鮮当局によって拘束された事件を受け、中国外交部報道官は「事件については中国側も現在、調査を行っている」としている。写真は米国人記者が拘束されたとされる中朝国境の豆満江。

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2009年3月20日、今月17日に中朝国境で米国人記者2人が北朝鮮当局によって拘束された事件を受けて、シンガポールの華字紙・聯合早報は各国の反応などを伝えている。

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2人の記者が拘束されたとされるのは今月17日。中朝国境地帯の豆満江(トゥマンガン)付近で、北朝鮮国境警備軍によって拘束されたという。2人は米サンフランシスコのケーブルTV局・カレントTVの女性記者で、中国系米国人のローラ・リンさんと韓国系米国人のユナ・リーさん。ほかに男性記者1人と、中国籍の朝鮮族ガイドが同行していたが、拘束から免れた模様。取材班はドキュメンタリー番組「Vanguard Journalism」制作のため脱北者を取材中だったと見られる。

今月11日にソウル入りし、拘束当日は中国領の吉林市延吉市から豆満江へ向かい、21日には帰国する予定だったという。豆満江は中朝の国境線となっているが、渇水期の現在は歩いて渡ることができる。取材班はこの国境線を越えたため北朝鮮国境警備軍に制止されたがそれに応じず、ビデオ撮影を続行したため拘束に至った模様。

20日現在、韓国政府は事件についてのコメントは発表していない。韓国政府関係者は「我々の発言によっては、女性記者らの安全に影響する」としているようだ。また、米国は記者の釈放を求め、国連代表者を通じて北朝鮮側と交渉中という。米国務省によると、中国側にも協力を求めている。

記者らに中国籍のガイドが随行していたことで、中国側が大きな役割を果たすとも見られている。中国外交部の秦剛(チン・ガン)報道官は「事件について中国側も現在、調査を行っている」としている。

24日付の韓国メディアは、2人の記者はすでに平壌に移送されていると伝えた。96年にも、米国人が中朝国境を越えて北朝鮮当局に拘束された前例があるが、その際、北朝鮮側は米国側に10万ドルの「釈放費」を求めている。(翻訳・編集/愛玉)

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