2009年3月30日、30日付香港・経済通によると、中国国有企業で金属商社の中国五砿集団が、豪鉱山会社オージー・ミネラルズの買収提案を豪州当局から拒否された件で、修正案を29日にオージー・ミネラルズの役員会に提出したことが明らかになった。買収の障害となったプロミネント・ヒル銅山を対象から外して再提示したとされる。

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豪州当局はこのほど、中国五砿集団がオージー・ミネラルズに提案していた買収案を承認しないことを決定。オージー・ミネラルズが豪南部に所有するプロミネント・ヒル銅山がウーメラの軍事施設に近いことを理由に挙げた。同国のスワン財務相は同鉱山が買収対象に含まれる限り、買収を承認しないとしている。

オージー・ミネラルズは2月、中国五砿集団から25億オーストラリアドルでの完全買収の提案を受け、これに合意したと発表した。オージー・ミネラルズは世界で2番目に大きいめっき鉱山を保有するなど、豪三大金属会社の一つだが、世界的な景気悪化を受け、債務返済能力が極端に悪化。5億6000万オーストラリアドルの債務不履行に陥り、資金注入先を探していた。当局の承認が下りずに同協議が破断となれば、オージー・ミネラルズは経営破たんする恐れがあるとされる。（翻訳・編集/KS）