経済学者クルーグマン氏が語る金融危機下の中国―米華字紙

Record China    2009年4月8日(水) 8時59分

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7日、米の著名経済学者ポール・クルーグマン氏は5月中旬に上海と台湾を訪問する予定だが、米華字紙・世界日報の取材を受け、中国や欧米による金融危機対策について語った。写真は浙江省杭州市のブランドストリート店舗の「投げ売り」価格の告知。

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2009年4月7日、米の著名経済学者ポール・クルーグマン氏は最近、米週刊誌「ニューズウィーク」誌の表紙を飾ったが、反ブッシュの旗手として知られたこのノーベル賞受賞者は、オバマ大統領にとっても頭痛の種となりそうだと伝えられた。5月中旬に上海と台湾を訪問予定の同氏を、米華字紙・世界日報が取材した。東方早報の報道。

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クルーグマン氏は「危機が去った後、中国・アメリカなどが資源の争奪戦を行うだろう。アメリカがすべきことは、中国と直談判できる人材を育成することだ」と言う。さらに、「経済の復興には相当の時間がかかる」と述べた。

「中国が世界経済の復活を導くことができるか?」という質問に対しては、「中国の景気刺激策は巨額だが、為替相場で換算すると、中国は日本やアメリカ、ヨーロッパと比べ小規模。全世界に影響があるかは疑問だ」とした。また、今回の金融危機の波及については、アメリカ連邦準備理事会に比べヨーロッパ中央銀行の対応が遅かったため、「ヨーロッパでの影響が深刻になってしまった」という。

中国政府が主張する、各国主権を超越した国際準備通貨の導入に関しても疑問を示す。1968年に国際通貨基金(IMF)は準備資産としてSDRを導入したが、これを使用する国は現在は存在しない。「各国の国民が必要とするのは実際に使用できる貨幣だ」と語った。やはり、「中国は外貨の分散を狙い、ドル以外を求めているようだが、実際はドルとユーロが競争を繰り広げる可能性がある」という。(翻訳・編集/小坂)

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