Record China 2009年4月13日(月) 17時38分
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10日、中国ブログサイトに、「日本人の『中国に侮られるな』という意識」という文章が載せられた。敬慕から蔑視、そして嫌中へと移行する日本の中国に対する意識とその背景を分析した。写真は06年11月、安倍元首相訪中時の北京。
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2009年4月10日、中国ブログサイト「捜狐博客」に、早稲田大学の劉迪(リウ・ディー)准教授の「日本人の『中国に侮られるな』という意識」という文章が載せられた。
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劉准教授によると、千年来、日本は中国を儒学のふるさととして敬慕していたが、近代以降、特にアヘン戦争を境にして、福沢諭吉が儒教精神からの脱却と西洋文明受け入れを方向付けたことで、中国が非文明国とみなされ、日本に「中国蔑視」の社会心理が生まれたという。
そして蔑視は嫌中に変わりつつある。「中国の国防費が増加」「中国の潜水艦が日本海域を侵犯」「日本海の石油問題」「有毒食品の日本輸出」「在日中国人による犯罪」などの報道も、日本人の嫌中感情を形成するのに一役買っていると同准教授は言う。さらに、金融危機にもかかわらず中国が着実に成長をつづけている一方で、日本は製造業の大打撃、失業率の上昇など経済不振に陥っているという不安も、その原因ではないかと分析している。
中国の国家としての目標や外交政策に対する理解不足も、日本の「中国に侮られるな」という意識に結びついていると同准教授は見る。「日本政府にも、国民世論にも、敏捷な中国の行動に対して、遅れをとっているという意識があり、無意識のうちに中国が日本の行動の基準となっている。昨年、中国がソマリアに海軍を派遣した際、日本政府は繰り返しこれに言及し、中国の行動を注視すると表明したのもその表れだと指摘している。(翻訳・編集/津野尾)
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