格差くっきり、中華系住民に進む二極化―米国

Record China    2009年4月16日(木) 19時23分

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14日、格差はどの社会にも見られるが、米国に暮らす中華系住民の間の二極化は極めて顕著だという。写真はニューヨーク。

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2009年4月14日、シンガポールの華字紙「聯合早報」によると、アメリカに暮らす中華系住民の間の二極化が明確に現れてきているという。

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ニューヨークのチャイナタウンでは、路上に立ち職を求めるのは、圧倒的にメキシコ系と中国系が多い。しかしマンハッタンでバリバリ働くホワイトカラー層にも中華系の姿が目立つ。前者は学歴が低く住む場所すらない人も多いが、後者は高学歴、高収入を手に入れ高級住宅に暮らす。

メリーランド大学のアジア系アメリカ人研究プログラム(AAST)が4月初旬に公開した研究報告では、アメリカの中国系住民の教育水準や職業選択に、明確な二極化の傾向が見られると指摘されている。教育水準や職業選択の二極分化は、貧富の格差を生む直接的な原因とされており、ニューヨークの中国系住民のうち、世帯年収が10万ドル(約983万円)超が21%に上るが、年収2万ドル(約196万円)以下は30%を占める。

また別の調査では、ニューヨークの中国系住民の3分の1が貧困ライン以下の生活を送り、25歳以上の住民の60%近くが十分な中等教育を受けていないとされている。しかし、中華系移民の中でも台湾出身だけみると、大卒者は36%、修士や博士を終了者が34%と高学歴であることがわかり、中華系といってもその中身は大変複雑と指摘されている。(翻訳・編集/岡田)

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