Record China 2009年4月18日(土) 7時26分
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14日、中国の36都市を対象に人々の消費動向を探った「08年全国都市住民調査」の結果が発表された。調査結果に見られる08年のキーワードは、娯楽やレジャーに重きを置いた「エンジョイ消費」と言えそうだ。写真は中国のペットたち。
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2009年4月14日、全国36都市を対象に人々の消費動向を探った「08年全国都市住民調査(CNRS)」の結果が発表された。調査結果に見られる08年のキーワードは、娯楽やレジャーに重きを置いた「エンジョイ消費」と言えそうだ。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。
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CTR市場研究による同調査で探った消費者の支出内訳を見ると、娯楽やレジャーに関する支出が目立ち、その成長率は前年比22%増。続いて食品(19%増)、住宅、被服、日用品(いずれも12〜13%増)となった。娯楽やレジャーは新しい分野、インタラクティブな分野に人気。ペットやネット関連での消費が伸びている。また、生活必需品以外のデジタル製品に市民の食指が動いている。各種新型テレビの予約購入率は前年比53%増、デジタルカメラが同15%増となっている。自動車、ジュエリーも好調。以上の結果から、人々の消費は日常生活を維持する「基本消費」から、生活のクオリティを充実させる「エンジョイ消費」に動きはじめていることがわかる。
無論、支出増の背景にはCPI(消費者物価指数)の上昇があることは見逃せない。08年の平均収入が前年比17%増だったことに鑑みれば、収入幅を支出が上回る傾向が見てとれ、消費者の生活は金融危機などの情勢を受けてやや苦しくなってきていると思われる。
また、消費者の成熟度が上昇していることにも注目したい。「より理性的に」「自身のニーズを熟考し」「自発的に決断する」という傾向が育ってきており、多くの消費者が「商品選定に時間をかけ、手間を惜しまない」「衝動的な買い物をしない」「価格よりブランド重視という観念を捨てた」「専門家やオーソリティの意見を盲目的に信じない」と回答していることからも、彼らの冷静さが見てとれる。
このように活発な消費活動が報告された08年であるが、下半期から消費を圧迫する金融危機の影響が続き、今年の消費傾向はやや冷え込み気味になると予想される。そんな中、大きなポテンシャルを有しているのが中規模都市の消費者だ。09年以降は彼らのニーズをつかみ、彼らの市場を捉えることが重要課題になってくるだろう。(翻訳・編集/愛玉)
■CTR市場研究
本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。
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