「三国志」撮影隊がロケ地の湖を汚染、住民30万人の飲用水に不安―浙江省永康市

Record China    2009年4月20日(月) 13時8分

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19日、テレビドラマ「新・三国演義」の撮影クルーが、「赤壁の戦い」シーンの撮影で使用した浙江省永康市のダムをゴミや糞便で汚し、30万人の飲用水に影響が出る可能性があることがわかった。写真は同ドラマの撮影風景。

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2009年4月19日、北京紙「北京晨報」の報道によると、テレビの大型連続時代劇「新・三国演義」が「赤壁の戦い」シーンの撮影で使用した浙江省のダムの貯水を著しく汚染し、これを知った同ダムの管理部門は撮影の即時停止と徹底清掃を命じたという。

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浙江省永康市楊渓ダム管理局の黄興法(ホアン・シンファー)局長は「08年に同番組の制作担当者から、有名な『赤壁の戦い』のシーンで楊渓ダムを使用したいとの申し出があったが、同ダムは永興市最大のダムであり、住民30万人の飲み水を確保している貴重な水源であるため、これを断った」と話す。だが制作スタッフの再三にわたる要求と大型時代劇の影響力も考慮し、やむなく許可したという。その際、環境保護の保証金として2万元(約29万円)を納め、問題が発生した場合にはこの保証金を支払うことで合意した。

だが撮影期間中のダム周辺には、撮影スタッフが食事で使用した弁当箱や飲料水、アルコールのビンやボトル、糞便にいたるまであらゆるゴミが散乱。しかも撮影は深夜まで行われ、燃やされた船や燃料の焦げた匂いがあたりに充満し、ダムの水面には燃え尽きた黒い残がいが浮いているありさまだったという。

同番組撮影スタッフの明らかな違反行為に対し、ダム管理局はただちに保証金2万元を没収したうえで、新たに2万元の保証金を支払うよう要求。さらにダムの即時清掃と撮影停止を撮影スタッフに命じた。黄局長は「今後二度と同ダムをテレビや映画の撮影に使用させない」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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