Record China 2009年4月22日(水) 18時20分
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20日、中国新疆ウイグル自治区で、今まで観察されなかった種類の渡り鳥が越冬するなどの異変が起きており、一部の専門家は地球温暖化や環境悪化が原因とみて注目している。写真は08年7月に同自治区で確認されたニシブッポウソウ。
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2009年4月20日、中国で、今まで観察されなかった種類の渡り鳥が越冬するなどの異変が起きている。はっきりとした原因は不明なものの、関係者は地球温暖化や環境悪化が原因の可能性もあるとみて注目している。北京科技報が伝えた。
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中国鳥類学会の副理事長で、中国科学院新疆生態・地理研究員の馬鳴(マー・ミン)氏によると、ヨーロッパ原産のマヒワ(スズメ目アトリ科)は、00年に新疆ウイグル自治区西部に位置するイリ市で観察されたものの、同地区内では越冬していなかった。しかし9年後の現在、マヒワは同地区内で越冬しているだけでなく、同自治区省都のウルムチ市からさらに東約へ100kmに位置するジムサル県でも発見されるようになっており、わずか10年足らずの間に居住地区を800kmも東へ拡大しているという。
馬氏によると、「渡り鳥は通常、冬を暖かい南方で過ごし、春に繁殖のため北に戻るというように、季節によって南北の移動を行う。しかし、近年、マヒワだけでなく、オオカワラヒワやキオアジなど以前は中国で観察されなかった多くの鳥が東へ移動してきており、鳥のこれまでの習性からは考えられない現象が起きている」と語った。
こうした状況について、「地球温暖化や環境破壊が原因」と指摘する専門家もいる。一方、馬氏は「環境の変化が影響していると思われるが、鳥が東方へ移動しているはっきりとした原因は分かっていない」としつつ、「外来種の大幅な繁殖は現地の生態系を破壊するだけでなく、農作物などへの影響も大きい」とコメントしている。(翻訳・編集/HA)
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