増える大学生、学歴あっても就職困難に―中国

Record China    2009年5月15日(金) 8時59分

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13日、豪紙「オーストラリアン」は中国で学位が就職のための手段でなくなっていると報じた。写真は中国の最高学府・清華大学の卒業式。

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2009年5月14日、環球時報によると、豪紙「オーストラリアン」は13日、中国で学位が就職のための手段でなくなっていると報じた。

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これまで中国では、大卒生が就職できないというケースはきわめて稀だったが、現在ではそうしたことは珍しくないという。南京で行われた企業説明会で、ある22歳の大学生は学位があるのにまったく仕事が決まらず、自分でも何が問題なのかわからないと話す。

中国ではここ10年余りの教育バブルにより、大学は毎年30%も学生の募集枠を増やしており、大学の規模を拡大するために、多額の債務を抱えるところとなっている。その結果、大学はさらに学生の募集枠を広げ、単なる学位を発行するだけの“工場”と化し、増加する学生の質の低下を招いているのだという。

企業側は即戦力たり得る人材を求め、こうした質の低下した学生の採用を見合わせる傾向が高くなっており、また大卒生の多さや金融危機なども影響し、大学生の就職難は深刻な状況となっている。

中国教育部の関係者は、大学の債務問題を解決することが政府の最優先すべき問題だと指摘している。その一方で、大学の門戸を広く開くことは長期的な経済成長を促すとし、大学の規模拡大を肯定する専門家もいる。(翻訳・編集/岡田)

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