中国沿海の海面、今後10年で30mm上昇の恐れ―中国

Record China    2009年5月17日(日) 10時53分

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15日、中国国家海洋局海洋発展戦略研究所は「中国海洋発展報告2009年」を発表、そのなかで「中国沿海の海面が今後10年で30mm前後上昇する可能性がある」と報告した。写真は山東省青島市の海岸。

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2009年5月15日、中国国家海洋局海洋発展戦略研究所は「中国海洋発展報告2009年」を発表、そのなかで「中国沿海の海面が今後10年で30mm前後上昇する可能性がある」と報告した。海面の上昇幅は、世界平均をやや上回るだろう、としている。新華社が同日付で伝えた。

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同報告によると、今後10年で渤海は29mm、黄海は31mm、東シナ海は37mm、南シナ海は30mmそれぞれ海面が上昇する見通し。海面が上昇することで、海岸浸食や海水進入がさらに進行する恐れがある。この10年で海岸浸食が局所的に進行しているが、地球温暖化によって引き起こされたというより、海砂採取や海岸工事などによる影響がはるかに大きいという。

同局が発表した2007年の「中国海平面公報」によると、この30年で中国沿海の気温は1.1度、水温は0.9度上昇した。海面の上昇幅は地域によって異なるが平均90mm上昇、最も大きいのは天津市で196mm、次いで上海市の115mm。全国的な傾向としては、北部は上昇ペースが速く、南部は緩やか。中国沿海では世界平均をやや上回る、年平均2.5mmの上昇が観測されている。(翻訳・編集/SN)

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