銀行の貸付が激増、リスク資産も急上昇の恐れ=格付機関、巨額損失の可能性を指摘―中国

Record China    2009年5月24日(日) 15時9分

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2009年5月、格付け機関・フィッチレーティングスは、政府の景気対策に応じて国内銀行が大幅に貸出を拡大しており、過剰なリスクを請け負っていると警告した。写真は上海市にある銀行の融資広告。

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2009年5月、格付け機関・フィッチレーティングスは、政府の景気対策に応じて国内銀行が大幅に貸出を拡大しており、過剰なリスクを請け負っていると警告した。中国では景気が底入れしたとの報道も目立つなか、その背後でリスクが高まっているという。21日、BBC中国語サイトが伝えた。

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政府が策定した景気対策に従い、国内銀行は今年1月から4月までの間に新規貸付を5兆2000億元(約71兆8000億円)も増やした。わずか4か月で昨年1年間の新規貸付額4兆9000億元(約67兆6000億円)を上回ったことになる。中国系銀行の野心的な利益目標も貸付額急増の背景になっていると見られる。

中国政府も金融リスクの上昇には注意を払っており、中央銀行にあたる中国人民銀行の四半期リポートは現在監督部門が貸出の最終用途を確認していると注記している。フィッチレーティングスは国内銀行の資産の健全性にはすでに悪化の傾向が見られると指摘した。同社の朱夏蓮(ジュー・シアリエン)氏は、「要注意」の貸付の多くが不良資産へと劣化しており、短期的にはリスクは表面化しないが、将来的に巨額の損失が予想されるとコメントしている。(翻訳・編集/KT)

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