天安門事件から20年=「風化した」中国の人々の記憶―英BBC

Record China    2009年5月31日(日) 11時18分

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28日、BBC放送中国語サイトは、天安門事件の記憶が風化しつつある中国の現状を伝えた。今や中国人の多くは事件を知らず、また知ろうともしない。写真は天安門広場。

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2009年5月28日、BBC放送中国語サイトは、天安門事件の記憶が風化しつつある中国の現状を伝えた。

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今年6月4日は天安門事件20周年の記念日となる。しかしあの悲劇の歴史は今や中国人の記憶から薄れつつある。80年代、90年代生まれの若者にいたってはほとんど知る機会すらない。

こうした動きは海外でも同様だ。台湾の馬英九(マー・インジウ)総統は今年、関連イベントには出席しない。恐らく同様にメッセージを送ることもないだろう。もう一人、変化を印象づけた人物がペロシ米下院議長。1991年に天安門広場を訪問した際にはカメラの前で「民主化に命をささげた烈士におくる」との垂れ幕を掲げたこともある。今月24日からペロシ議長訪中にあわせ、北京市では「ようこそ、ペロシ!中国の人権に注目してください」との垂れ幕をもったデモが行われた。しかしエネルギー・環境問題を議題とするために訪中した同議長が人権問題に言及することはなく、民主化を望む市民には肩すかしとなった。

長足の進歩をとげた中国は当時と全く状況が異なっている。「ミサイル開発者より道ばたの卵売りのほうが収入が上」と呼ばれた知識人不遇の時代も今は昔。大学教授が100万元(約1400万円)の収入を得ることすら難しいことではない。たとえそれが貧しい農民たちの犠牲の上にあったとしても、だ。今やほとんどの中国人が天安門事件を知らず、また知ろうと思わなくなっている。(翻訳・編集/KT)

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