<新型インフル>「国内感染第1号の原因」感染者が非難に釈明の手紙―広東省広州市

Record China    2009年6月5日(金) 21時26分

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1日、広東省広州市で自らが新型インフルエンザに感染していたため、中国初の国内感染の原因になったとして非難されていた男性が、釈明の手紙を残して退院した。写真は4日、7日間の隔離措置から解放された新型インフルエンザ患者の接触者ら。

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2009年6月1日、広東省広州市で自らが新型インフルエンザ(H1N1型)に感染していたため、中国初の国内感染の原因になったとしてインターネット上などで非難されていた男性が、釈明の手紙を残して退院した。3日付広州日報などが伝えた。

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中国系米国人とみられる男性は5月24日に米国から韓国経由で広州に入った。新型インフルに感染しているとは知らず、25、26両日に婚約者の女性と共に結婚写真を撮るため写真館を訪問。国内感染したのは、この写真館のメーク担当の女性2人だった。

手紙には中国に入った日程やその後の行動、症状などがこと細かく記されていた。これによると、男性は空港での体温測定では平熱だった。翌25日も自覚症状がなかったため、写真館を訪問。午後になり軽い風邪のような症状が出て市販の風邪薬を飲んだが、26日にはだいぶ良くなり、再び写真館に出かけた。しかし夜になって症状が悪化したため、27日に病院で診察を受け、新型インフルに感染していたことが分かったという。

男性が入院していた病院の副院長によると、男性は「インターネットユーザーや市民から心無い中傷を受けた」と話していたという。中国ではこの男性に限らず、インターネット上を中心に新型インフル感染者へのバッシングが広がり、社会問題化している。中国の新型インフル感染者は4日までの段階で60人にのぼるが、その大部分は海外からの帰国者で、バッシングの背景には海外渡航が実現できる富裕層へのねたみもあると指摘されている。(翻訳・編集/東亜通信)

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