Record China 2009年6月6日(土) 12時50分
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09年6月、古代からさまざまな染織技術が発達してきた中国における民間工芸の代表と位置づけられている「藍染め」。しかし、その誇るべき伝統は、いまや風前のともしびとなっているという。
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2009年6月4日、「衣食住」という言葉からもわかるように、生活必需品の中でも「衣服」はとくに重要っであり、中国では古代からさまざまな染織技術が発達してきた。機械織りが普及する以前には各都市各村落に昔ながらの染物屋が存在しており、地元産の染料を用いながら、それぞれに地方色豊かな布地を編み出したものである。中でも「藍染め」の技術は、中国民間工芸の代表と位置づけられている。しかし、その誇るべき伝統の息吹は、いまや風前のともしびとなっている。チャイナフォトプレスの報道。
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中国華東地区の浙江省嘉興市は「1に茶葉、2に藍染め」と言われ、とくにすぐれた藍染め布で全国的に知られている。市内のある村落で数百年の老舗を構える趙宝栄(ジャオ・バオロン)さんは、11歳で染物の道に入って以来60年間、伝統を守り続けてきた。しかし最盛時は10数人を使っていた工房も、いまはひっそりと静まり返り、商いを行っているかどうかもうかがい知れないほどだ。
かつては実用と美観を兼ね備えて重宝された藍染布だが、以前は1日に1万尺(約3300m)以上も染め抜いていた布は、現在では注文も減り、ひと月に2000尺(約660m)がやっとだ。1年間の生産量はかつての2日分にまで落ち込んでしまった計算になる。趙さんは誇りを持って大切に営んできた家業をたたむかどうかの選択に迫られているという。(翻訳・編集/愛玉)
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