上海市、「東洋のブロードウェイ」を目指す―仏メディア

Record China    2009年6月11日(木) 13時48分

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8日、AFPは中国・上海市が「東洋のブロードウェイ」となる計画を進めていると伝えた。写真はブロードウェイミュージカルの上海公演。

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2009年6月9日、環球時報によると、フランス通信社(AFP)は8日、中国・上海市が「東洋のブロードウェイ」となる計画を進めているとの記事を掲載し、上海市で進められている「演劇の都」作りの様子を紹介した。

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上海市の同計画の担当者は「10年以内に米ブロードウェイや英ウエスト・エンドと並ぶミュージカルや演劇のメッカにしたい」と意気込みを語る。一方、上海市静安区政府は、すでに1000万元(約1億4400万円)を投入して同計画のPR活動を開始しており、今後さらに劇場の建設・改修や、若手演出家や芸術家サポートのための投資を続けていく方針だという。

しかし、事はそれほど簡単ではない。演劇関係者は、上海の演劇はまだ発展の途についたばかりで、多くの劇団が開催場所の確保と資金面で苦労している、と語る。さらに、演目は政府の許可を得る必要があり、現段階での大きな発展は望み薄だと見ている。

また、専門家は「ブロードウェイやウエスト・エンドでは、多数の劇場だけでなく、レストランやホテルなど多種多様な施設に加えて、多くの芸術家やミュージシャンが活躍するなど、ハードとソフトが一体化して初めて成功を収めている」と語り、「箱物」だけでは東洋のブロードウェイとなる事は難しいと指摘している。

ある若手芸術家は「数多くの大劇場は必要ない。小さくてもかまわないので前衛的な演劇が発表できる劇場をまず先に作ってほしい」と本音を漏らしている。(翻訳・編集/HA)

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