「村おこし」目当てに地方都市で改名ブーム―中国

Record China    2009年6月13日(土) 2時3分

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9日、韓国・聯合ニュースは中国の地方政府で改名ブームが起きているとの記事を掲載、有名な寺や観光地の名前にあやかり地名を改名して知名度を上げ、国内外の観光客を引き付けようとする中国の地方政府の様子を報じた。写真は黄山。

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2009年6月10日、環球時報によると、韓国・聯合ニュースは9日、中国の地方政府で改名ブームが起きているとの記事を掲載し、有名な寺や観光地の名前にあやかり地名を改名して知名度を上げ、国内外の観光客を引き付けようとする中国の地方政府の様子を報じた。

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中国の地方都市で改名により成功した例はこれまでにもいくつかある。安徽省の黄山市は改名によって最も成功した都市のひとつ。元々は「徽州地区」という名前だったが、中国で昔から「黄山を見ずして山を見たと言うなかれ」と言われるほど有名な「黄山」にちなみ、1987年に黄山市に改名。90年に黄山が世界自然遺産に登録されたことにより、同市の名声はさらに高まり、世界各地から観光客が訪れるなど大きな効果を上げた。

四川省の九寨溝も同じパターンで成功した例の1つ。同県の元の名は「南坪県」だったが、同県内の景勝地「九寨溝」の名前にあやかり九寨溝県に変更した。「九寨溝」は92年に世界自然遺産として登録され、その名を世界に轟かせた。また、雲南省の思茅市は、同省の特産品「プーアル茶」の名にちなんで、07年にプーアル市に改名している。

こうした成功例を横目に、有名な寺や観光地を地域内に持つ地方政府は、改名によって知名度を上げようと躍起になっている。国内外から毎年約200万人の観光客が訪れる「法門寺」の所在地、陝西省の扶風県でも「法門寺県」への改名を近々政府に申請しようと準備している。

一方、名産品や景勝地とは無関係であるにもかかわらず、改名を試みる地方政府も出始めており、関係者は「金儲けのために改名するのは、文化や伝統の破壊につながる」と警鐘を鳴らしている。(翻訳・編集/HA)

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