米市長の隔離報道から見る「米中メディアの違い」―中国メディア

Record China    2009年6月12日(金) 22時29分

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10日、米ニューオーリンズ市の市長一行が訪問先の上海で、新型インフルエンザの疑いがある患者と濃厚接触したとして隔離された問題を通じ、中国メディアが米中の報道の違いについて論じた。写真は5月、米国から上海に到着した航空機内で乗客の体温を測る検疫官。

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2009年6月10日、米ニューオーリンズ市のネーギン市長一行が訪問先の上海で、新型インフルエンザ(H1N1型)の疑いがある患者と同じ航空機内で濃厚接触したとして中国当局に隔離された問題を通じて、中国メディアが米中メディアの報道の仕方の違いについて論じた。大手ポータルサイト・網易が伝えた。

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記事は、よくある報道の仕方として、中国の報道を海外メディアが翻訳・転載したり、また逆の場合もあったりするが、その際に互いの国情に対する理解不足から違ったニュアンスで伝わることもあると指摘する。例えば海外メディアが報道する「中国政府筋からの情報」は政府が正式発表する前に、その特権をひけらかしたい役人が勝手に漏らしてしまうものも多々あるが、こういった「先走り」の内情をよく理解しない海外記者は情報を鵜呑みにして報じてしまう。だが実際は、最終的な決定権を持たない役人からの情報は「誤報」であることも多い。記事は、海外ではこうした役人の行為は違法にあたるため、記者が信じてしまうのもうなずけると擁護しながらも、「実情を良く理解してから記事を書くよう」呼び掛けた。

ネーギン市長一行が隔離された際、中国メディアは当初、「米国人39人」としか報じなかったが、それは当時、同市長が自らの身分を明かさず積極的に他の一般人と同じ扱いを受けていたからだ。だが、米メディアはこのニュースを報じる際、「市長は中国当局から丁重な扱いを受けた」と伝え、中国メディアを驚かせた。記事はここに米中両国の文化の違いがあると指摘、何かと「中国視点」で記事を書きたがる中国メディアの記者ももう少し海外事情を理解すべきだとクギを刺した。(翻訳・編集/NN)

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