Record China 2009年6月16日(火) 15時5分
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15日、無人島を「プライベートアイランド」として所有したいという多くの中国人富豪の夢は、予想以上の高額費用だけでなく、行政による無秩序な管理制度に阻まれているという。写真は無人島からリゾートアイランドに生まれ変わった海南省の分界洲島。
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2009年6月15日、無人島を独自に開発し、「プライベートアイランド」として所有する夢を持つ富豪が中国には多く存在している。しかしこうした願望は、予想以上の高額費用だけでなく、行政による無秩序な管理制度に阻まれているという。「西門子論壇」が伝えた。
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中国には現在、面積500平米を超える島が6961カ所あり、そのうちの約94%が無人島だという。朱仁民(ジュー・レンミン)さんは96年、浙江省北部海域にある無人島「蓮花島」を40年間無償で借り受ける契約を現地政府と結んだ。無償で成約したのは、朱さんの投資で荒れ果てた蓮花島を開発しようとの狙いを現地政府が持っていたからだ。
その後13年間、朱さんは蓮花島に合計2300万元(約3億4500万円)を投資。島内に十数棟の住居を建設し、海岸沿いには羅漢像を飾るなど、地元でも有名なプライベートアイランドになった。しかし実際には、配備した電線は悪天候や地元漁民によりたびたび切断され、敷設した水道も止まるなど、長期滞在はできない状態に陥っている。
朱さんをさらに悩ませているのは、地元政府の態度だという。中国では孤島の管理制度や規律が明確に定められておらず、各地区政府が独自に管理細則を決めており、無秩序状態に近い。こうした苦労の経験から朱さんは「10億ドル以上の資産がないならプライベートアイランドを持つべきではない。無限の苦労を背負い込むだけだ」と自嘲気味に話している。(翻訳・編集/HA)
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