2009年6月15日、中国財政部は09年5月の全国の財政収入が前年同月比4．8％増の6569億4700万元（約9．3兆円）だったと発表した。同国の財政収入は08年秋から世界金融危機による不景気と減税策の影響で減少を続けていたが、5月は今年に入って初めてプラスに転じた。中華人民共和国中央人民政府HPより。

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5月の財政収入の内訳は、中央政府レベルの収入が同5．7％増の4063億4300万元、地方政府レベルでは同3．3％増の2506億400万元だった。

項目別では、消費税が前年同期比91．2％増（石油製品に関する税制改正の影響を除けば実質同9．1％増）、営業税が同14％増、個人の所得税が同0．9％増などで、これ以外に税外収入が2倍強に増えた。一方、法人税は同8．9％減、関税が同36．9％減、証券取引にかかる印紙税が同39．8％減、自動車取得税が同4．7％減など、減少した。

5月の財政支出は前年同月比14．5％増の4608億元（約6．5兆円）で、伸び率は1〜5月平均の27．8％を大幅に下回った。08年5月は四川大地震の被災者救済などに多くの政府予算が充てられたため、これと比較して09年5月の伸び率が下がっている。（翻訳・編集/東亜通信）