Record China 2009年6月23日(火) 23時16分
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22日、今年の大学入学試験の論文試験で、古代文字で書かれた答案が出現したニュースが話題だが、採点チームは現段階でほぼ「高い得点は与えられない」との結論を出していることがわかった。内容が支離滅裂で、テーマと内容が乖離しているのが原因という。資料写真。
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2009年6月22日、今年の大学入学試験の論文試験で、甲骨文字などの古代文字を駆使して書かれた答案が出現したとのニュースが複数のメディアで話題となっているが、その採点チームは現段階でほぼ「高い得点は与えられない」との結論を出していることがわかった。成都商報の報道。
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この作文は800字あまり。甲骨文字のほかに青銅器銘文体、篆書体などの文字で書かれており、採点チームは四川大学の古代文字研究の専門家に翻訳を依頼。現代漢字に訳したのち、採点が行われた。このニュースは全国で反響を見せ、ネット上では「史上最高にカッコいい答案」との称号が贈られるほどの騒ぎとなった。
まもなく終了する採点作業だが、採点に参加した人物からの報告としてこのほど、「問題の作文に高得点は与えないだろう」とする情報が出た。専門家委員会による解読作業が進むうち、この作文はタイトルと内容に大きな乖離が見られ、支離滅裂であることがわかったという。論文試験の評価基準はあくまで「言語による表現力、文章構成力」であり、「その規定は覆せない」とは、採点チーム責任者・李誠(リー・チョン)さんの弁。
また、四川大学歴史文化学院の何(ホー)教授によると、「甲骨文字はおよそ1000文字しか存在しないため、現代の漢字をそのまま当てはめて表現するには限りがある。甲骨文字の専門家でも、200〜300文字の文章を書くのに1〜2か月は要するだろう」と、この作文の出来には懐疑的だ。
この一件を受けて、省内の多くの教師からは「論文は現代漢字を用いて書くこと」との規定を設けるべきだと声が挙がっている。そうでなければ今後、外国語やネット文字(顔文字などの特殊表現)を使う学生が現れるのでは?との懸念だ。四川省教育試験院では来年に向けて、規定化を検討中だという。(翻訳・編集/愛玉)
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