欠陥マンション!?それとも最先端建築!?空洞のスカスカ壁面からロール紙―陝西省西安市

Record China    2009年7月2日(木) 19時37分

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6月28日、陝西省西安市の新築マンションにとんでもない「手抜き工事」の痕跡が発見され、100人以上の家主らが開発業者にクレームを申し入れているという。壁内部は空洞で、中からはロール状になった紙が詰められていたというのだが…。

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2009年6月28日、陝西省西安市で物件引き渡しがはじまったばかりの新築マンションにとんでもない「手抜き工事」の痕跡が発見され、100人以上もの家主らが開発業者にクレームを申し入れる事態が発生しているという。華商報の報道。

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問題の建物は32階建ての高層マンション。08年4月時点で1平米あたり3800元(約5万4000円)の価格で販売された。中国の物件は一般的に内装工事を行っていない「箱売り」が基本となっているが、この物件も例に漏れず。しかし、今年5月にはじまった引き渡し後、多くの買い主たちはすでに漆喰で白くきれいに塗られた壁部分に違和感を感じたという。この“怪しい”壁面は、ひと押しすると表面の石膏パネルがはがれ落ち、壁内部は空洞で、中にはロール状になった紙が詰められていた。

開発業者によると、この壁材はペーパーハニカムを張りつけた軽量化石膏パネルで、不燃加工も施されている新種の建材。陝西省建設庁の批准を経ており、品質合格証も取得済みとの説明だ。同業者は現在、施工会社に詳しい事情を確認中だという。これについて西安市建設委員会の関係者は「高層建築に新種の建材を採用するのが業界の傾向」としたが、問題のマンションがそれに該当するかどうかについては明言を避けた。

折しも先月27日、上海市で建設中の13階建てマンションが根本からぽっきりと折れるように突然倒壊するという事件が発生した。倒壊の原因は基礎部分の手抜き工事や、建物完成後に地下部分へ駐車場設置の工事を行った「施工ミス」と推測されている。このほど報じられた物件が果たして最先端建築なのか、手抜き工事なのかにも、注目が集まりそうだ。(翻訳・編集/愛玉)

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